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【里らぼ2021木曽】第2回 プラン立案 (試作品披露)


埋もれかけてしまった木曽地域の文化や知恵を再び耕し、未来につながる「もの·こと」を生み出すプログラム「里らぼ木曽2021」

■2021年8月22日の「里らぼ」第1回現場訪問の様子はこちらからご覧ください。

各個人でリサーチを重ねてきたアイデアをプレゼンする第2回の様子を運営スタッフがお届けします。

今回からは木曽青峰高校の学生も見学に来てくれ、とても活気のある現場になっています。

古材プロジェクトをリサーチ

本日のトップバッターは、南木曽の地域おこし協力隊の川本さん。前回は、古民家から回収した建具を使いスツールなどを作る体験を南木曽に訪れた人に提供したいというアイデアを発表。今回は「気になった古材プロジェクトを20個ピックアップ」してきてもらいました。

高橋さんからは、「まだまだ古材を記号として捉えているので、一個一個の情報に奥行きがほしい。もっと古材を手元に置いて普段から感じてほしい」とのアドバイス。参考になりそうなアイデアに触れるときに「源流になっているもの知ろうとする」ことの大切さも教えていただきました。

この後は、高橋さんが持ってきてくださったお勧めのクリエイターの本や、古材から作られたプロダクトを実際に手に取りながらディスカッションがすすみました。

川本さんが、これから古材に対してどのようにアプローチしていくのか楽しみです。

古民家を再生することの大変さと難しさ

次に登場したのが、大桑村地域おこし協力隊の奥野さん。現在改装中の古民家を地元の大工さんと一緒に直している状況や大桑村の歴史を共有してもらいながら、大桑の土を使った土器のような器などを見せてくださいました。

木曽は漆で有名なので、大桑の土+漆。大桑の土+胡桃の灰汁。などで作品を作ってみたいという内容でした。

「奥野さんの作るものや、キャラクター、話している内容も面白いから、地元の素材や作る経緯が文章で伝わるように展示してみては?古民家の2階も村の人と改装しながら、村の人の作品も展示してみては?」と高橋さん。

木曽は木工ばかりで、焼き物の文化がないよように思いましたが、奥野さんから新たな焼き物が生み出されるかもしれません。

木曽の木と石のプロダクト

最後の発表は、上松町にある上松技術専門校で木工を勉強中の秦さん。木と石を組み合わせたプロダクトをピックアップしつつ、木曽石はもちろん、その他の石素材のリサーチ内容を発表してくださいました。

高橋さんからは「どんどん手を動かして作ってみてほしいです。地元のものにこだわらなくてもいいからぜひ試作をしてみてほしい。もっと素材にフォーカスして石屋さんとも、たくさん話してみては?」と。

前職はインテリアや空間設計をされていただけあって、毎回秦さんが持ってきてくださる、図案はとても美しくこちらもワクワクしてしまいます。試作したものが早く見たいと期待が膨らみます。

第2回は「発表の時が完成形じゃなくても新しいものを他者にプレゼンすることが大切です」という高橋さんの言葉で終わりました。

里らぼ2期の最終回(12月4日を予定)は、どんな形で皆さんにお披露目になるのか、まだわからない部分も多いですが、3名から出たアイデアは三者三様で運営側も毎回どんなものが出てくるのかワクワクしています。

今回印象に残ったのは、「ウェブで検索することは自分で調べたけで、誰かが作り出したオリジナルのコピーのコピーになってしまう。そのプロダクトが作られた経緯を探り、触れてみることが大切。」と話されてたことがとても印象的でした。これから「物づくり」をしていきたいと思っている方は通らなければならないプロセスなのかな?と思います。

次回は折り返し地点の第3回!いよいよ、展示会の発表の場所と日にちの発表です。

お楽しみに。


参加者(現場視察順)

·南木曽町地域おこし協力隊/川本さん
·陶芸家·大桑村地域おこし協力隊/奥野さん
·インテリアデザイナー·上松技術専門学校生/秦さん

講師·運営メンバー

·講師/高橋孝治(デザイナー)
·企画·運営/蒲沼明(デザイナー·BOCCA)、坂下·西尾(ふらっと木曽)

 


 

里らぼ第2期 ブログまとめ
▶︎ 第1回 http://fumfum-kiso.com/special/satolab2021_vol1/
▶︎ 第2回 http://fumfum-kiso.com/special/satolab2021_vol2/
▶︎ 第3回 http://fumfum-kiso.com/special/satolab2021_vol3/

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