SPECIAL
特集
【里らぼ2021木曽】第4回 中間発表2回目· 試作、最終プレゼン準備
埋もれかけてしまった木曽地域の文化や知恵を再び耕し、未来につながる「もの·こと」を生み出すプログラム「里らぼ木曽2021」
いよいよ発表会前の最後の講座!各個人でリサーチと試作を重ねてきたアイデアの中間発表と、最後のブラッシュアップに向けた試行錯誤の第4回の様子を運営スタッフがお届けします。
■第1回現場訪問の様子は こちらからご覧ください
■第2回プラン立案(試作品披露)の様子は こちらからご覧ください
■第3回 中間発表/個人 の様子は こちらからご覧ください
ゲストレビュアーを発表!
この日は、運営スタッフより最終回となる第5回のゲストレビュアーについて発表がありました。
第5回の最終プレゼンの日は、2021年12月4日(土)。
ゲストレビュアーは去年に引き続きイラストレーター・文筆家であり、山形県で山伏としても活動している坂本大三郎さんです。
著書:山伏とぼく。
「里らぼ木曽2020」が終わった後も、木曽広域連合と里らぼスタッフで移住推進の高速バスのデザインのお仕事を一緒にしたりと、昨年よりも木曽との関わりが深まり、客観的にレビューがいただけそうということで坂本さんにお願いしました。
里らぼスタッフと共に中山道や御嶽山を歩き感じた、坂本さんのコラムは「イキルキソ」からご覧ください。
源流をたどる
南木曽の地域おこし協力隊の川本さんは、さらに南木曽の古材を掘り下げて調べてきた結果と最終プレゼンの内容を発表です。
沢山持って来ていただいた古材の中でも、皆で盛り上がったのは、旧妻籠小学校からいただいたという、木製の亜鈴(アレイ)。
これはどうやって使うんだろうと思っていたところ、たまたま行った明治村に行って偶然発見。
ネットで確認したところこの木のアレイは明治時代に流行った「普通体操」というもので使うそうです。
高橋さんからは、「すぐに気になったら調べる習慣がついてきて、とてもいい感じです。試作の木のスツールも古材じゃなく違う素材で組み合わせてもいいかも。最終発表も今流行っているアップサイクルという言葉をつかわずに、川本さんなりの言葉で伝えてください。」と。
第一回目に比べると、川本さんの「こういうことをやってみたいんだ。」という想いが運営陣にも伝わってきています。
最終回どんなふうに発表してくれるかとても楽しみです。
本当にやりたいことは何なのか?
陶芸家の奥野さんは、今試作中の陶器を並べつつや最終プレゼンの内容を発表。
「いろいろやってみてはいるけれど、今は最終的にどういうことを表現をしたいのかがぼやけてきている。」と。
「やはり、最初に提案した、大桑の土を活かして作品を作り、今やっている古民家の改修をしながら地域の歴史を辿りたい」と。
高橋さんからも「【地域おこし】ってすごく難しいことです。自分の中にあるものを大切にして、それが巡り巡って結果地域のためになっていればいいのでは」とアドバイス。
私達も、大桑村や木曽地域の土からできた奥野さんのアート作品を見るのが毎回楽しみです。
その作品を見るために大桑や木曽を訪れる人が増えたらとても素敵なことだと思います。
この日は見学に来ている地元の高校生からの奥野さんへ日義地区の土のプレゼントも。
木曽の日義地区の土から新たな作品が生まれそうです。
木曽の木と石の「行燈スタンド」
上松町にある上松技術専門校で木工を勉強中の秦さんは、木曽周辺にある石材屋さんにお願いし、実際に加工した御嶽黒光真石を持って来てくださいました。
実際に、檜を立ててみて高さやテクスチャーなどを確認。秦さんの書面での素敵なデザインがようやく実際の形になってきました。
最終発表は、「今学んでいることを活かし、地元の素材を使って自分なりのモノづくりを表現したい。」と。
高橋さんからは、「照明器具はツール(電球とか)が大事で、まとめ上げるのにデザインとセンスが問われます。でも、難しいということは楽しいということなので、発表まで時間がないけど、かっこいいものを作ってほしい」とのアドバイスが。
実際に目にすると、木と石の組み合わせはとてもかっこういいです。最終発表までにどんな行灯になっているのかとても楽しみに待ちたいと思います。
講師や運営陣からアドバイスを受けて迷ったり、進んだり、戻ったりと真剣にモノづくりと向き合った3カ月。
いよいよ、最終回は2021年12月4日(土)。場所は木曽町文化交流センターの2F会議室でおこないます。
ぜひ、3名の熱き想いを実際に見て聞いて、触れてほしいと思います。
観覧のお申込み先などは、こちら をご覧ください。
インスタによるオンライン配信も予定しています。ご期待ください。
参加者(現場視察順)
·南木曽町地域おこし協力隊/川本さん
·陶芸家·大桑村地域おこし協力隊/奥野さん
·インテリアデザイナー·上松技術専門学校生/秦さん
講師·運営メンバー
·講師/高橋孝治(デザイナー)
·企画·運営/蒲沼明(デザイナー·BOCCA)、坂下·西尾(ふらっと木曽)