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【里らぼレポート】第4回 最終プレゼン準備

埋もれかけてしまった木曽地域の文化や知恵を再び耕し、未来につながる「もの・こと」を生み出すプログラム「里らぼ木曽2020」

常滑に拠点を置きプロダクトデザインを軸に様々なプロジェクトを行うクリエイティブディレクター高橋孝治さんを講師に迎え、2020年11月8日から始まりました。

第4回目の現場レポートです。

  • 2020年11月8日の「里らぼ」 第1回目の現場訪問の様子はこちらからご覧ください
  • 2020年11月29日の「里らぼ」 第2回目の現場訪問の様子はこちらからご覧ください
  • 2020年12月13日の「里らぼ」 第3回目の現場訪問の様子はこちらからご覧ください
  • 高橋さんをゲストに迎えた2019年「さとくらしカレッジ」第一回の様子はこちらからご覧ください

プレゼン発表目前!最後の追い込み

2020年11月からはじまった「里らぼ」も早いもので、高橋さんからのレビューやアドバイスをもらう機会も今回で最後になります。

今回は最終回のプレゼン資料の発表と「もの・コト」の再確認です。

残りあと一カ月で、「もの・コト」を形にし、また、プレゼンテーションも完成させなければなりません。

参加者の方々の会話からも、緊張とプレッシャーが感じられます。

長野県木曽郡や塩尻市から集まった専門性の違う分野の個人作家や企業が集まりました。
今回はプレゼンテーションに挑む5組を改めて紹介します。

1.「株式会社霧しな」 大場さん

「御嶽山の麓にあるこの場所を使って、地域の方と関わりをもちながら、新しい蕎麦の活用を提案したい」
というテーマから4回のワークを重ね、最終的には

「種まきからはじめる蕎麦の教室」

で決まり、デザイナーの蒲沼さんとも打合せを重ね、チラシなどに使うメインビジュアルも固まってきました。

高橋さんからは、

・プレゼン資料の文字が多すぎて、見ている側がついていけないので、伝えたいことを短く画面に出し、あとは自分の言葉でしゃべってほしい

等のアドバイスいただき、ここからまた練習を重ね、ブラッシュアップされたプレゼンが当日発表されます。

「種まきからはじめる蕎麦の教室」がどんな内容になんでしょうか?発表がとても楽しみです。

2.「株式会社 勝野木材」小川さん・白金さん

「製材するときに出る沢山のヒノキの端材を生かしてエンドユーザー向けの商品を作りたい」

というテーマから、試作とディスカッションを重ね、「W/OOD」というプロジェクトになりました。

株式会社勝野木材が、これまで社内で活用していた端材を、様々な形にして販売しつつ、端材そのものも公開し、ユーザーとともに端材の活用を育てていくプロジェクトです。

高橋さんからは、

・端材の使い勝手がわかる写真がプレゼンの中にあると、プレゼン発表を初めて見る人にも伝わりやすいので資料の中にもっとわかりやすい写真を入れた方が良い

等のアドバイスを受け、どんな端材がるのか?またどのような活用例があるのか?が視聴者に伝わりやすくなって発表されるはずです。

そして、最終プレゼンテーションでは、プロジェクト名の意味は?どんなビジュアルなの?が解明されます。「W/OOD」プロジェクトはどのように形を変えたのか!?楽しみに待ちましょう。

3.上松町地域おこし協力隊の木工部所属 徳永さん

「自分の興味のあるお香+コンクリートを使ったものを作りたい」

というテーマから、木曽の素材や資源を調べ直し「木曽の資源に新しいカタチを」に最終決定になりました。

高橋さんからは、

・プレゼンは初めて見る人が多いので、見ている人が買いたいと思える写真やパッケージをどれだけ資料に入れるのかが大切。

等のアドバイスをいただきました。

今回持って来られた試作品は前回よりも、かなり精度が上がっていて、とても素敵ビジュアルになっていたので期待しましょう。

「木曽石」という存在感のある素材が最終的にどのような形に?興味深々です。

4.木工作家 野々村さん

「積層曲げという技術を使って、人と関わり合いながら、プロダクトを作りたい」

その後、木曽の木の歴史を調べたり、野々村さん自身が何を作りたいのか?をもう一度考えた後、最終発表は「檜を使った家具」に決まりました。

高橋さんからは、野々村さんがつくった家具を見ながら

・家具がシンプルなので、ユーザーが家具同士を組み合わせる楽しさがあってもいいかもしれない

などのアドバイスを受けていました。

今回の試作品もとても野々村さんらしさが感じられるシンプルな家具や小物でした。
さらに、試作を重ねた家具が当日拝見できるのを楽しみに待ちたいと思います。

5.「家印」の吉江さん

「自分の作った看板を展示するスペースをもちつつ、人と人とが繋がりを持てる場所にしたい」

今回の「里らぼ」の参加メンバーとの交流や、現場訪問を重ねて、「木曽の掘り出し「もの・こと」マーケット」に決定しました。

高橋さんからは、

・今の発表の内容だと、吉江さんが普段なにをしているのかが、視聴者に伝わらないので、吉江さんの自己紹介や「里らぼ」じゃないところの活動も入れてほしい

などのアドバイスを受けていました。また里らぼ用の看板も試作中とのこと。

プレゼンテーション当日は、どんなビジュアルの看板になり、そして、どんな切り口のプロジェクトになっているのでしょうか?非常に楽しみです。

どのチームも、講師や運営陣からアドバイスを受けて、迷ったり、立ち止まったり、引き返したり。を繰り返してきました。

でも、最終的には自分が何を作りたいのか?何を伝えたいのか?です。

里らぼ運営陣も最後まで全力でサポートしていきたいと思います。

さて、「里らぼ木曽2020」いよいよ残すところ最後の一回になりました。

最終回の第5回は2021年2月14日(日) 最終プレゼンテーションです。
オンライン配信も予定しています。ご期待ください。


参加者(現場視察順)
・株式会社霧しな/大場さん
・株式会社 勝野木材/小川さん、白金さんさん
・上松町地域おこし協力隊・木工部/徳永さん
・木工作家/野々村さん
・家印/吉江さん

講師・運営メンバー
・講師/高橋孝治(デザイナー)
・企画・運営/蒲沼明(デザイナー・BOCCA)
・企画・運営/坂下・西尾(ふらっと木曽)
・地域アドバイザー/井上・井尾(en-shouten)

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